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BLとわたし

2014/05/11 - かんそうぶん
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(2012/05/24)
永井三郎

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友人宅にあったこの漫画がすげー面白かったー。前後編で全2冊なのでボリュームもよい感じでオススメです。
気軽にオススメ言いましたがジャンルはBLです。ぼーいず・らぁぶ。

自分はまったくBLをたしなまない人間なのですが(恋愛ものコンテンツはノーマルの方が萌える)
オタク友人の大部分が腐女子なので、薦められた作品を読む機会にはめぐまれてます。自分で良作を探すには広大すぎるジャンルなのでありがたいことだ。ジャンルを超越して面白い作品はたくさんありますなあ。
この作品は読みやすかったし胸にズシンと来た! ニュアンスとしては「ゲイもの」と言った方が近い気がします。いっちゃいちゃラブラブというよりは、同性愛者の社会的な葛藤を描いた作品でした。
ここからネタバレ含みます。

舞台はとある田舎の町。女装願望のある同性愛者の少年が主人公で、夜な夜な母親の口紅を塗って自分のかわいさにうっとりしながら日々を過ごしていたのですが、学校で自分をいじめていたイケメンにその口紅を拾われてしまいます。そしてその出来事をきっかけに、実はイケメンくんがオネエだったー! やべえなんか気が合うぞー!? と仲良くなってしまう。
表紙のふたりが主人公なのですが、もう彼らが屋上でこっそりするガールズトークの可愛さといったら。体育の江戸川先生(懐広い毛深いマッチョ)がかっこいい〜ってキャッキャするのとか本当に微笑ましくて、でも切ないんですよね。
このふたりは設定がいろいろ対比になっています。主人公のフトシ君はきれいな顔に華奢な身体と美少女のような美少年で、社会的な行き詰まりは感じつつも、自分の容姿そのものには満足している。俺ちょーかわいいとか言いながら口紅塗ったりマスカラつけたりはたまにしてみるけど、一人称は「俺」でオネエというわけではない。学校では友達が少なくイジメられたりもしてるけど、元ヤンの母親とは仲がよく母子家庭でふたり支え合って生きている。
もうひとりの主人公であるイケメンこと桐野くんは、学年で一番背が高くて男らしい。一人称は「アタシ」で精神はかなり女性なんだけど、そのことを隠して男言葉で生活している。サッカー部で女子にもモテモテ。両親は高齢で、遅く出来た子供ということで特に母からはプレッシャーを感じるほど深く愛されている。世間体を気にして父と離婚できない母親に、これ以上辛い想いをさせたくない…という意志を持っている。と。
「容姿」「ジェンダー」「母親」の三点が逆になってて、それゆえ彼らが行き着く結末もそれぞれ違って、どちらが正しいというわけではないから切ないんですよね。この子たちはふたりとも母親が好きで、それゆえに「普通に結婚して普通に子供作って孫の顔を見せてあげる」という価値観にがんじがらめにされている。さらに舞台はおばちゃん連中の好奇の監視光る田舎町です。同性愛者に寛容なタイや、東京の新宿二丁目や、いろんな「桃源郷」に想いを馳せながら、「学校」「田舎」という箱庭の仲で精一杯に生きているサバイバル感がすごい。
他の登場人物も実によかった。ガチゲイというわけではないものの、フトシくんに惚れてしまい自分の気持ちや生理的な感触に困惑するクラスメイトの夢野くん。ゲイであることを隠して世間体を保つために結婚し、バレて離婚し身の破滅を経験してからどっか頭のタガが外れてしまった少年趣味教師の柳田先生。みんな有機的に機能してて、盛り上がりのあるストーリーでした。
ということで、なんと表紙のふたりがくっつく話ではありませんでした。BLって全部そういうもんだと思ってたから衝撃だったよ!笑
表紙のふたりが気持ちを打ち明け合って支え合ったひと夏、がんばれと声をかけあいながら進みだす……切なさと清々しさを感じた作品でした。いいなあ。


 ++++


ここから自分語り。
上記したように普段はBL読まない人間なのですが、ほかに「好き!」と感じたBL作品は、中村明日美子先生の「同級生」シリーズ(雰囲気最強)や、同人ゲームの「ラッキードッグ1」(キャラクターとシナリオが骨太でおそろしくかっこいい)などがあります。あ、いっけね「学園ハンサム」もだ。まあそれはいいか。
もちろんストーリーやキャラクターや雰囲気など、根本的な作家性や物語の内容で「合う」「合わない」の嗅覚が生じているのでしょうから、「こういうBLだったら読める」という法則は自分の中ではないのですが…。
それでもあえて考えてみると、なんかこう、キャラクターがゲイなのかバイなのか、「BLを読むぞ!」という気合いを入れていない人間(お約束が分からない人間)にも、自然に理解できるようにちゃんと導入してくれる作品の方が合うのかなと思いました。この間口の狭さは、ファンタジー苦手な人がたくさん登場する用語に辟易する感覚に近い気がする。
あとわたしは「男同士の濡れ場」というのを自ら求めるほど好んではいないらしく、それ以外の見せ場(あるいはそんな問題など置いていくほど好みの絵や演出)がないと合わないのかもしれない。それが「ストーリー」であることが多いような気がするから、ヤマとオチとイミが欲しいのかもしれません。
ここまで書いて、だから私の作品には色気がないんだなと納得しました。仙人か。
あれだよ。おっぱいが好きなんだよ。と精一杯の抵抗をしてみる。
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理瀬さんスゲエっす | 小説のページを改装しましたー…が。

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