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せかいは、そう、すこしでも美しくなければ

2015/03/23 - かんそうぶん
四月は君の嘘 1 【完全生産限定版】 [Blu-ray]四月は君の嘘 1 【完全生産限定版】 [Blu-ray]
(2015/02/25)
花江夏樹、種田梨沙 他

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素晴らしかったです…。

まずちょっと、この作品の内容とはまた関係ない独り言ですが。
最近は「感情移入」ということについてよく考えます。
作品がグサッと心に刺さる条件というのは、わたしの場合は、自分が求めていたもの、必要としていた何かを、その作品の中に見出せるかで決まるような気がしています。
だからわたしは、いつも好きな作品には「心を読まれ」ます。
友人にも親にも誰にも口に出しては言っていないことを、お話は嘘みたいに美しいかたちで表現してくるというか。わたしがひとりでグルグルしていた謎のモヤモヤがスッと形になっていたりとか、「いつか…! いつか小説で書きなぐってやるんだ…!」と思っていた「なう」なグチャグチャを、サラッと先に言われたりとか。
それは純然たる先回りという以上に、読者視聴者わたしの目線が、いま必要としているイメージにしぼられるからなのだろうかと思うと、なんか、すごい…となります。
またちょっと話はズレますが、久しぶりに読んだテニプリで幸村さんが以前より突き刺さったのも、自分の変遷と照らし合わせると、すごく納得というか、うわあ…これはしょうがないね…という要素が、自覚出来る範囲でもあったりします。幸村さんブームの前は観月さんブームだったのも、あの時の自分と照らし合わせると、おお…なるほど…という感じだったり。うん。
お話は読者自分の映し鏡で、世界で、現実で、心の中で育つものだと。そういう風に信じているのかもしれないです。
もちろん作者の塊であることは間違いないので、わたしはクリエイターという生き物が大好きだし、その中でも「この人の世界観が好きだなあ…!」を見つけたら、幸せなのです。
なにを言っているのか分からなくなってきたぞ。下書きも推敲もしてないぞ。

以下、具体的ではないけど、「四月は君の嘘」ネタバレっぽいニュアンスありの感想。

勝手なマイブームとして、最近「美しさ」というのが自分の中でテーマです。
「四月は君の嘘」を、わたしはとても美しいお話だと思いました。カラフルに色づいた世界と、人々が、とてつもなく綺麗なお話でした。アニメーションの作画や色彩が綺麗だったのが本当によかった。画面のあの完成度があってこそ引き立つお話だったと思います。
宮園かをりちゃんは美しい女の子でした。そう思ってから、なんかもう美しさとはなんなのだろう…なんでこんなに胸に響くんだろう…。と、もはや疑問系になるほど感情移入しました。それだけ主人公の有馬くんの視線で物語を見れたのかもしれません。
呪いとなってしまった母親がきっかけで世界が真っ黒になって、そこに力ずくで輝きを持ってきてくれた女の子がいて、だけどふたりの行く末が悪夢のように重なって。
ぜんぶ、己の胸の内に抱いて。怒りも悲しみも、喜びも感謝もすべて載せて、出会ったすべての人たちから受け取ったものをひたすら演奏するそのカルマの深さは恐ろしいほどなのに。こびりついていた想いを、豊かになった感性を、音にして誰かに届けることで、雪が桜に変わるようにブワッと昇華されていくさまが、これもまたおそろしく悲しいことでもあるはずなのに。
美しかった…。
一生懸命なにかを頑張る、中学生の男の子や女の子。友達と遊んで、恋をして、悩んで、苦しみながら、精一杯に楽しんでいる等身大の青春に、表現者の業が重なってズガーンくるところがあったりして。
泣いてしまうようなお話なのに晴れやかで、残酷でありながら優しくて。誰もに何かしら、ひたむきに見つめる「救い」があって。たとえ手が届かなくてもそれは確かに心を豊かにしてくれて。
なんか。
ああ…この世界は美しいんだなあ…と思いました。今のわたしにとってそういうお話でした。
なんかほんとうにうまく言えないんですが、かをりちゃんの美しさも、彼女に出会ってから有馬くんが見た世界すべての美しさも、なにもかも全部ピアノという形でほんとうに視聴者に届いたのが、なんかもうずるいと思いました。
素敵な2クールありがとうございました。
原作、はじめからアニメ2クール分にするつもりで調整してたんですか? というくらい、中だるみも引き延ばしもなく、おっそろしく綺麗にまとまってたのがすごかったです。
未見の方が、上記のわたしの感想だけ読むと、なんかすごいシンプルなお話に見えるかもしれませんが、繊細かつ力強いモノローグのセンスと、画面の迫力とか音楽とか色彩とか演出とかなんかもう渾然一体で全部よいので、実際に視聴して噛み締めていただくのがとてもオススメです。オススメばかりしとるこのブログ。
おもしろかったです。泣いてしまった…。
悲しいことが描かれたから悲しい、とか、そういう次元からまた一歩進んで。噛めば噛むほど、泣いてしまう。

記事タイトルは「君嘘」とは関係なく、桜庭一樹先生の「赤朽葉家の伝説」よりフレーズを拝借。
わたし個人として「美しさ」というテーマはまだまだ現在形で、いろんな作品で探っていきたい所ではあります。
救いのようなものがあるのだとしたら、それを美しさと呼ぶのではなかろうかと思わなくもありおりはべりいまそかり。
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