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心のむくみに効くノンフィクション(とか)

2017/07/30 - かんそうぶん
なんだかしんどいー。
気力がないー。
なにもかもめんどくせー。

という、よろしくない状態に陥っていたここ一ヶ月強です。こんにちは。

定期的にこれがやってきては、大幅に行動力が制限されるんですが、なんとかならんのかー。
いや。継続的な運動とかそういう分かりきった解決法があるのだろうなとは気づいているのですが。最初の一歩でくじけがちです。そこまで自己管理に気を遣えるのはマシな時なんだよな。

しんどい時はしんどいなりに、意識的に手に取る作品がいくつかあります。
ということで、最近お世話になった「しゃんとする」「ほっとする」「元気が出る」系の作品を列挙して語ってみる。新旧混在してるよ!
言うまでもなく個人の感想であり、本来そういう主旨じゃないんだろうなというものもあります。

並べてみると、わたしにしては珍しくフィクションでないものが多かったです。
ストーリーを嚙み砕く作業って、素晴らしく大好きであるがゆえに、全身全霊を傾けてしまってエネルギー使うのよね…。


叶恭子の知のジュエリー12ヵ月 (よりみちパン!セ)
叶 恭子
理論社
売り上げランキング: 91,455

これ最近読んだんですけど、もう会う人会う人にひたすらオススメしてます。
ごぞんじゴージャス姉妹のファビュラスな姉、叶恭子さんの名言集というか、哲学が詰まった本。
テレビぜんぜん見ないマンなので芸能人には明るくなく、叶姉妹といえば「おっぱいでっかいセレブ姉妹」という認識しかなかったんですけれど。いや勿論そうなんですけれど。なんだろ。印象が変わりました。
コンセプトとしては女子中高生をターゲットにしているようですが、大人も読むといい。すごいから。

内容は、日めくりカレンダーのような形式で書かれた1ページ1個の格言です。1ヶ月に1テーマの12カテゴリがてんこ盛り。
そのすべてを通して、自分自身の幸せに対する追求と、それを前提とした他人との調和の取り方にたいするポリシーが、びっくりするほど真っ当でものすごくストイックかつ、静かに、絶対的に、ひたすらポジティブなのです。
あくまで「自分自身」に向いている意識がコアなので、他者との競争とか周囲からの抑圧とか、そういった種類の焦燥や強迫観念とはちょっと驚くほど無縁です。この形式の本で押し付けがましさがまるっきりゼロなんて、人間として大きすぎる…と驚愕するしかありませんでした。己の欲望を肯定することと、他人へ謙虚な敬意を払うことは両立するんやで…。
あと言葉の選び方に隙がないので、文字書きは読んでいいと思う。叶姉妹はネガティブな発言を絶対にしないとは聞いたことがあったのですが、こういうことかー、と打ちのめされました。プロフェッショナル。
優雅な美しい言葉で、端的に本質を突く。そんな知性を思いっきり吸い込める贅沢な一冊でした。

情熱のままに生きるスタイルを貫いている人ほど、その情熱を支えるための冷静さ、現実的な知力が必要とされるのだろうなと感じました。
「わたしはわたし」というスタンスを、周囲への筋を通して貫くには、駄々をこねるだけではとうてい実現できないわけですからね…。人間は社会的動物だから。




常識にとらわれない100の講義 (だいわ文庫)
森 博嗣
大和書房
売り上げランキング: 108,536

これは友人に勧められて読んで、とてもよかったー。『すべてはFになる』の森博嗣先生のコラムです。
見開き2ページで「思いついたこと」に対する説明文を100個連ねた一冊になります。わたしが読んだのはこれだけですが、シリーズ展開されてる人気作のようですね。

森博嗣作品は実は小説はまったく読んだことがなくて、これが初読になります。
なるほど、これは究極に素直な人だ、と納得しながら、たぶん一般社会では反発を受けるのだろうなー、という「常識外れな」考え方に、ポロッと目から鱗出したり、ふふっと微笑みながら読んだり、あーわかるなーと感じいったり、あーなるほどー、と新発見をしたりして、読み終わる頃にはなんとなく元気になりました。
「常識を疑わない人は、つまり素直でないからできるのである」というのが、本当に真理だと思います。
大人になると体面を守ることが最優先になって、自分から生じた素直な気持ちを肯定することが難しくなるからね…。そういう忍耐こそが社会人力だと思ってた就活生時代や、入社一年目、二年目は、なかなか地獄だったのを思い出しました。
今となっては、形式的な「大人」の形にのみ固執するのは、カッコイイ大人ではないよなあ、と思うようになってきたので。この本にはすごく好きな考え方がいっぱい載ってました。
真に仕事できる人はたいてい素直だよな、というのもよく思う。




美人画報
美人画報
posted with amazlet at 17.07.27
安野 モヨコ
講談社
売り上げランキング: 73,092

これは「元気出る!」枠です。安野モヨコさんのエッセイ。モヨコブームが高じて古本で買ってしまった。
テーマはずばり「美容」。その分野が好きな人に限定のオススメになってしまいますが、面白かったです。漫画家さんが書いてるエッセイなので、ファッション雑誌のノリが苦手な人でもたぶん読みやすいと思います。わたしがそうなので…。
なんだろう。「こうするべき」「こうあるべき」という実用書的なものではなくて、「美しいものが好きだ!」「あわよくばもっと美しくなりてえ!」という欲望に忠実な読み物という趣なのが、とてもよいです。
あ、そうか! そう思っていいのか! と開けた気分になれます。日本人は他人の美醜に異様に厳しいからそういう発言って慎んじゃうじゃないすかー。スクールカースト高かった人はそうでもないのかしら。
連載中の作者さんもバッシングに苦しんだ、という情報を見た時は、Oh…となりました。いい本なのに。
でも変な言い方ですが、そうやって悩んだり考えたりしてる雰囲気が文章にもにじみ出てるから、ものすごく親近感湧いてくるのも、この本のチャームポイントかなと思います。
モヨコさんは芸能人でもモデルでもないわけですから。多大な金を使っているのによく失敗したりしてるのが、なんかすごくチャーミングでよいです。ダイエットは繰り返すものである。

己の「好きだ!!!」がハッキリしている作品はやっぱり気持ちいいですね。「ちょいセクシーなスタイルが好き」「少女趣味なインテリアが好き」「着物が好き」「ランジェリーが好き」「香水が好き」「すみれ色が好き」……えとせとら。
そんな「好き」が詰まった素敵なアクセサリーとかインテリアとか洋服とかを、かわいい絵柄でずらーっと並んでるのを眺められるのがとてもよいです。子供の頃にお姫様の絵ばっかり描いてたあの時代を思い出すというか…。純粋なときめき。
しかしかなり昔に発表された作品なのに、今読んでも普通にかわいいのがすごいな。もちろん懐かしい情報もあるけれども。
結局こういうのってサイクルがあるだけで、本質は不変なんだなと思います。
ほんとうの美しさは心にこそ宿る、というのは、綺麗事のようでいて、唯一不変の絶対真理だと思うんだぜ。特に年齢を重ねると人相に内面が出るからねー。
そんなこんなで、すごく真っ当な向上心を楽しく読めるのが大好きです。




村上さんのところ コンプリート版
新潮社 (2015-07-24)
売り上げランキング: 7,462

今まで挙げた中でこれがいちばんゆるっと読めるかな! 村上春樹氏が期間限定で開設した一問一答サイトの書籍化作品です。けっこう話題になった気がする。
紙の本と電子書籍が出ているのですが、紙の本が「傑作選」なのに対して電子書籍は「コンプリート版=全部載せ」なので、こればっかりは断然に「電子書籍」をオススメします。
いや、あのね。要点だけ拾いたいとか、いいところだけ食べたいとか、そういう気持ちもわかる。でもね。電子版の質問の大量さと多様さと無秩序さは、他の本では絶対に体験できないと思うので、個人的に一読の価値アリ!と推したい。
iPhone5SからKindleで読むと、わたしの端末からだと全部で114615ページあります。(フォントサイズの設定でかなり変わりますが)
実質的な内容量はこの半分なのですが(カテゴリ別ページと、投稿順別ページの2種類の組み立てで同じ内容を収録している)。どっちにしろ意味わかんないでしょう、この数字。
でもね。恐ろしいことに読めてしまうし、たとえ全部読めなくてもいいんですよ。
老若男女の、深すぎる質問からくだらない質問までひたすら並んでいるので、「世の中…いろんな人がいるなあ…」という感覚が得られます。そこがすごくよいと思うので、虫食いでもふらっと気が向いた時に、かじる感じで読むのがよいと思う。
そして、どんな質問がきても村上さんの回答がとても村上さんで、気持ちがスッと整います。こんなこと聞かれたら普通は臆して何も言えないわ…という重い内容のものから、「モテたいです」まで、ちゃんとそれぞれいい感じの温度感で回答してます。
村上春樹さんは超有名作家であるゆえに有名が一人歩きして食わず嫌いの人をけっこう見かける気がするのですが、小説がピンとこなかった人はエッセイとかから入るとよい感じなのかな。個人的には小説の『1Q84』が好きですが。




マッドマックス 怒りのデス・ロード [Blu-ray]
ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント (2016-04-20)
売り上げランキング: 603

最終的に、どんな作品でもどうにもならなくないくらい無気力がしつこかったら、マッドマックス観る→それでもダメなら、諦めて寝る! という信仰に基づいて生きています。最後の手段。
マッドマックスは万病に効く。マッドマックスは裏切らない。
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老いたる象徴と風の分岐 | 素敵な絵をいただいた!(創作)

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